2020年7月20日、Trip.com Group Limited(「C trip」、NASDAQ:TCOM)は、2027年満期、総額5億米ドルの他社株転換社債を発行しました。今回の発行はアメリカにおける中国関連では初の他社株転換社債プロジェクトとなりました。
C tripは中国の大手総合旅行サービス会社で、オンライン旅行サービス業界でトップの地位を占めています。4年連続で中国No. 1 旅行会社に選ばれ、市場価値は現在世界第2位。ハイテク産業と伝統的な旅行業の統合に成功し、3億人を超える会員に向け、ワイヤレスアプリケーション、ホテル予約、航空券予約、旅行・出張管理および旅行情報等の幅広いサービスを提供しており、その形態はインターネットと観光のシームレスな統合モデルと称されています。
JP Morgan ChaseとMorgan Stanleyが今回C tripが発行した債券の引受業者となりました。当該債券は、C tripが所有するHuazhu Group Limited株(NASDAQ:HTHT)の一部に変換可能。こうした流動性の高い証券資産を基礎とした交換可能債券は、中国関連としてはアメリカ初となります。今回、世界的な感染症拡大による旅行業への深刻な影響が背景にありながら、債券が発行されるやいなや投資家の応募が殺到し瞬く間に既定数を超過。C tripとHuazhuが代表する中国旅行ホテル業界の見通しの明るさを示す結果となりました。
競天公誠は、今回、公募引受人の中国弁護士として、プロジェクトの進行に協力し、全過程においてリーガルサービスを提供しました。競天公誠はこれまで、C tripが海外で発行した各種債券、アメリカ預金株式プロジェクトにも参画し、専門的なリーガルサービスを提供しています。