2020年10月23日、中金―銭投-杭州国際会議中心資産担保特別計画（Commercial Mortgage Backed Securities、略称「CMBS」または「資産担保証券」）の上海証券取引所での株式発行が完了しました。発行規模20.01億元、評価AAA、発行利率3.98％で、浙江省内最大のCMBS、また、浙江省初の単SPV構造のCMBSとなりました。

資産担保証券の不動産資産―杭州国際会議中心は、杭州市銭江新城革新エリアの三大主体プロジェクトの一つである、会議、飲食、宿泊が一体となった大型総合ビルで、杭州市の代表的な建築物の一つです。杭州国際会議は、2010年末の開業以来、「2016年20国工商集団サミット」を含む多くの国内外の重要会議・イベントを開催してきました。資産担保証券の発行人および与信増加主体である杭州市銭江新城投資集団有限公司は、杭州市政府直轄の国有企業で、銭江新城、城東新城、会展新城およびオリンピック村の建設・開発主体企業であり、その業務は新都市開発、資産管理、産業投資、資本運用、展示会・旅行業、オリンピック村建設等の分野に及び、また、市営鉄道の投資責任主体としての職能も果たし、城東新城および四橋から和睦港（九堡大橋近く）までの区間、銭塘江北岸26平方キロメートル、オリンピック村三村銭江世紀城北部河川沿役1.13平方キロメートルの開発建設・運営管理を担当しました。

単SPV構造のCMBSは革新的なCMBS取引構造に属します。伝統的なCMBSは通常、「信託+特別計画」の双SPV構造ですが、単SPV構造のCMBSは特別計画から直接対象債券を譲受、不動産資産の抵当権者として登記するもので、取引チェーンが簡易で、発行効率が高く、かつ、融資コストが低い等のメリットがあります。本プロジェクトの遂行過程において、競天公誠は、計画管理者、銭投集団と広州市抵当登記主管部門と幾度も打合せを重ね、本プロジェクトの成功を促進しました。

競天公誠は、計画管理者の法律顧問として、本プロジェクトの法務デューデリジェンス、取引構造設計、法律問題の考察および取引文書、計画説明書のチェック・修正に参与し、専門的で、高効率、緻密なリーガルサービスを提供しました。今回の業務は、競天公誠の革新的金融商品への理解および実務能力を体現するものとなりました。